私は、比較的貧乏な家に生まれたため、学生時代の頃からおぼろげに将来はお金持ちになりたい・・・と思ってました。
あれから30年経った50歳の今。
バツイチで子供がいない、そして超倹約家という事もあって富裕層ではないものの同世代の中ではまぁまぁお金を持っている部類に入れる事ができました。
そういう意味では昔の学生の頃の夢を多少は叶える事ができたのかも知れません。
DIE WITH ZERO
しかし、「DIE WITH ZERO」 ダイウィズゼロという本を読んで私の人生観が少し変わったという話をします。
ダイウィズゼロ本の要約
老後に備えて生活資金を貯めている人は多いですが、ほとんどの人は心配しすぎるあまりに使い切れないほどのお金を貯め込んだまま死んでいく。
その結果、死ぬ時に一番金持ちになっている人が多い。
アリとキリギリスの話
キリギリスは浪費家だった為に冬にエサが無くなって死んでしまったが、アリは節約家だったので生き残った。
ただ、アリにとっては節約だけの人生が楽しかったのかが疑問だ・・・。
お金よりも楽しい時間を
現在の私は周りの友人よりは多少お金を持つ事ができましたが、離婚後の30代・40代の時は仕事だけに集中し、自ら究極の節約生活を強いていたため旅行などに行った楽しい思い出・記憶がほとんどない。
youtubeでも食費が月1万円でくらいで生活している究極の節約マニアのようなユーチューバーが数多く情報発信されてますね。
でも、これから50代以降の人生を今までのように節約に徹し小金を貯めるだけの生活に何の意味があるのか?という事に気付いたわけです。
たしかに老後のための最低限のお金を残しておく事は大前提です。
しかし、ただ老後の生活のためだけに20代・30代・40代・50代の貴重な時間をすべて棒に振っても良いのか?と思うようになりました。
いくらお金があっても70代以降になると体力的に海外旅行などにはいけないようになると思うのです。
- 20代にしかできない事
- 30代にしかできない事
- 40代にしかできない事
- 50代にしかできない事
があることに今更ですが、気付きました。
仮に、稼ぎに稼いで節約して貯金しまくった結果として80歳の時に総資産1億円を達成したとしても「もう使い切れないケド・・・」と思うわけですね。
さらに死んでもあの世には1円たりとも持っていけない。
死んだ時に4000万円残ったとすればそれは4000万円分タダ働きしたのと同じ事だと。
それならまだ生きている間に、カラダが自由に動く間に好きな事や興味があることに9,000万円くらい使っても良いのではないか?
- 資産1億だが楽しい思い出が少ない
- 資産は使ってしまって残り1000万円になったけど楽しい思い出はたくさんある。
おそらく、後者の方が自分が死ぬ時に楽しい人生だったなと感じるのではないかと・・・。
私は、このように考えるようになって、50代は仕事量をセーブして自分が楽しい事を積極的にやる10年にしたいと思います。
仕事量の減らし方
現在の私が一番やりたいことは仕事をやらない事です(笑)
ですが、さすがに仕事ゼロにはできないので、どうやれば仕事量を減らす事ができるのか?を懸命に考えたところ、株式投資での配当金だったわけです。
今銀行口座に眠っているお金を引き出し高配当銘柄群に投資することによって総資産の目減りスピードを鈍化させようという作戦なんですが、同時に働く時間も圧縮させるメリットもあります。
現実的には、このお金が月平均で5万円程度あればかなり違う!とイメージしました。
どれだけの働く時間を減らせるのか?
時給1000円のバイトで5万円稼ぐとなると月50時間が必要になります。
月5万円と言えば年間60万円
利回り5%と考えると必要な投資金額は1,200万円。
50~80歳まで30年間の配当金の総額は60万円×30年=1,800万円です。
現在ブログ主が保有している銘柄リスト→ 配当銘柄一覧
時給1,000円とすれば18,000時間必要になります。
1日7時間働くとすると2,571日。
1ヵ月22日間働くとすると116ヵ月
約9年もかかる事になります。
だから、1,200万円を5%の利回りで運用すると約9年分の労働時間を減らす効果があるのです。
私は、その浮いた時間に以前から興味があったサックス教室に充てる事にしました。
というわけで、ヤマハのソプラノサックスYSS-475(27.5万)を購入する事を決めたわけですが、昔の私ならありえない話ですし、そのお金を高配当銘柄へ再投資してさらにお金を増やそうとしていたかも知れません。
節約派だった私が今は考えられない事をしようとしています。
死ぬまでに使い切ることのないお金を貯める事ばかりに注力するのではなく、今すぐ人生を最大限楽しみたい。
人生で一番重要なのは貯金額を増やす事ではなく、楽しい思い出を作る事だと。