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株式投資 業績の見方
デイトレ等の短期投資なら業績チェックは不要だと思ってますが、中長期投資となると企業の業績や財務内容をチェックする事は必須となります。
特に長期投資になると企業の倒産確率も無視できない事案になってくるので業績チェックは重要です。
それでは、私が実際に中長期投資する際に利用している指標をご紹介します。
- 自己資本比率
- ROE
- PBR
- EPS
- 営業CF
自己資本比率
自己資本比率が高い会社は、負債が少なく借入金の返済が軽くなって経営が安定化し倒産のリスクが低くなります。
だから、
自己資本比率は高いほど良いのか?
何%以上なら合格ラインなのか?
上記のようなことがみんなの関心事になるわけですね。
そこで、私は中長期で投資する場合は自己資本比率は必ずチェックしており、
エクセルシートに記録しています。
私が特に注目して見ているのは自己資本比率が過去と比べて上がっているのか下がっているのか、横ばいかの傾向をみます。
味の素の自己資本比率の推移
年度 | 自己資本比率 |
---|---|
2020年 | 39.8% |
2021年 | 43.3% |
2022年 | 47.1% |
2023年 | 48.4% |
直近5年で見ると緩やかに自己資本比率が増えています。
また、同業他社とも比べてみます。
例えば
日テレ | フジHD | テレ朝HD | |
---|---|---|---|
自己資本比率 | 81% | 60% | 80% |
どの会社も自己資本比率60%以上で優秀な数字ですが、この3社で比較するとフジHDは見劣りしますね。
もちろん業績等も参考にして実際に投資するなら日テレか、テレ朝かの選択になるでしょう。
同じレベルの自己資本比率の場合は?
- A社の自己資本比率は下げ基調の50%
- B社の自己資本比率は上げ基調の50%。
A社は、将来50%より下がっていく可能性があるからですね。
PBR(株価純資産倍率)
私はPBRを重視しており、基本的にPBR0.4~1.5倍の銘柄に投資する事が多いです。
その理由はPBRの指標を参考にすると次の安値の目安が立てやすいからです。
高PBRの銘柄は成長株の場合が多く、企業の成長の可能性はあるものの、株価が下がった時の安値の目安が立てにくいというデメリットがあります。
その他の株価の割安度合いを測る指標に「PER」」がありますが、参考程度にとどめています。
その理由はPERは企業の利益をベースにして算出されるので、変動幅があまりに大きいからです。
PBRを参考にした低PBR投資も実践していますので
参考にして下さい。→ 低PBR投資
ROE(自己資本利益率)
1株に対して利益を効率良く得られているのかという事を表す数字で、株主から見ると収益性の指標になります。
もちろん、高い方が効率よく利益を上げている事を表すわけですが、仕事内容によって大きく変わってくるので一概には言えません。
私は同業種で迷った時に比較してみます。
日テレ | フジHD | テレ朝HD | |
---|---|---|---|
ROE | 4.89% | 3.37% | 4.38% |
日テレが最も資本を効率よく使って利益を上げている事になり、ここでもフジHDは負けています。
EPS(1株あたり純利益)
日テレ | フジHD | テレ朝HD | |
---|---|---|---|
EPS | 186円 | 111円 | 206円 |
このEPSの数値が大きいほど、株主のお金を効率的に使って利益を生み出していると考えられます。
従ってEPSが継続して高い会社の方が好みです。
テレ朝HDが最も効率的に利益を出している事になり、ここでもフジHDは負けています。
営業CF
営業CF(キャッシュフロー)が黒字である事が投資の最低条件にしています。
営業CFが赤字の場合は本業で利益が出ていない事を意味します。
まとめ
最終的に、自己資本比率、ROE、PBR、EPS、営業CFを見て総合的にみて買いの判断をします。